「デザイナーとしてフリーランスになりたい。けど自信がない。
自分はフリーとしてやっていけるレベルなのかな? 」
このような疑問を持つ方に参考になればと思います。
ドーも!tatsumoです。
フリーランスのグラフィックデザイナーをしています。
デザイナー歴は7年。インハウスデザイナーを経て、現在は田舎でゆるくデザインしています。
あなたは、のびのびとデザインの仕事ができていますか?
私がそうだったように、末端の仕事が多い底辺レベルのデザイナーが、のびのびと自分のデザインができるようになるにはやはり独立するしかないと思っています。
そしてその拠点が田舎であれば、かなりハードルが低くなると考えています。
いや無謀だろ、とか、ポジショントークやなぁと、言いたい人はいるかと思いますが、私がその経験してきたのは事実です。体験談としてお付き合いいだければ嬉しいです。
田舎デザイナーのメリットは↓↓の記事にまとめていますので、是非。
独立するには最低限のスキルが必要。
とはいえ、田舎に住んで独立したからといって無条件で誰もが成功するとは言われれば、そうとは限らないのも事実です。
「地方での独立」をえらそうに勧めてますが、私も石橋を叩いて渡るタイプで、かなり慎重な性格なので、実際、「自分なんかができるのか・・・?」と死ぬほど自問自答しました。
その結果、この経験は必要不可欠だな、などの要素が分かってきましたので、共有します。
もう一度自分の状況をしっかりと見定めて、進路設計してみてください。
田舎で始めるフリーランス。成功しやすい人の特徴
デザイン市場が成熟している大都市と、これからデザインの需要を創る余地のある地方では、生き抜いていく戦略は微妙に変わってきます。
どのようなデザイナーは田舎の地で成功しやすいでしょうか?
↓↓こんな人は適正があると思います。
詳しく解説します。
最低限のスキルがある人
いうまでもないですが、しっかりとした成果物が出せることが重要です。
どこまでがラインなのかというと、グラフィックデザイナーであれば、ベンチマークすべきは地元の印刷会社かなと思います。(後述します)
カッコ良さを極めたデザインとか、最先端のトレンドを意識とかはそこまで必要ないです。(経験上、そういう依頼は少ないです)
それよりも、クライアントが伝えたいことをしっかりと汲み取り、削ぎ落としたりして適正にクライアントの思いをターゲットに訴求できる実力があれば十分だと思います。
「デザイン以外のこと」まで気を配れる人
田舎では、デザインを「投資」と思ってもらえることは稀です。
デザインを「ただ見栄えをよくするもの」だと思っているクライアントは、都市部に比べて田舎は実際とても多いのです。
デザインが企業の売上や経営状況に影響を与えるものだとは到底考えてもらえないのが現状です。
逆に言うと、「デザインの効果・価値」をクライアントにしっかり示すことができれば、デザイナーとして信用を勝ち取ることが可能です。
パッケージデザイン一つとっても
- 会社のどんな戦略に沿ってこのようなデザインが必要なのか
- 市場の中でどうポジショニングしたいのか
↑↑のように、色形のデザインをする前の段階のコンセプトから共に考えることや、
「モノをデザインして終わり」ではなく、その先の
- 何の影響で、どれくらい効果があったか(集客があったか、売上があったか等)
- 見えた改善点は何があったか
などをしっかりと提案することができれば、デザインに説得力が増しますし、付加価値になります。
分析ができると次の仕事にも繋がりやすいので継続的な収入になりやすいです。
私も可能な限りその商品の会社の中での位置付けや、過去の売価、出荷数や売上状況などを確認してからデザインに取り組むようにしています。
こちらの本がとても勉強になります。↓↓
コミュニケーション能力がある人
コミュニケーション能力というのは、明るくて愛想が良いとか、ハキハキと誰にでも話しかけられるといった類のコミュ力のことではありません。
(tatsumoはコミュ力相当低いです・・・)
必要なコミュニケーションスキルというのは、丁寧に「説明する能力」そして「聞く能力」です。
デザイナーは元々これらのスキルは高いとは思いますが、デザインについてのリテラシーが高い人ばかりではありません。田舎ではさらに力を入れておきたいところです。
- デザイナーとは何者なのか?
- デザイナーには何ができて、どんな効果ををもたらすのか
- 依頼の仕方
- デザインの相場感と理由
などを丁寧に説明していくことが大切です。
同じ日本といえど、地域が違えば風習が違い、捉え方やなどまれにニュアンスが伝わらないこともありますが、その中でも丁寧にしっかりと理論づけて説明していくことが信頼を勝ち取る最善の方法です。
そして、クライアントの課題を「聞いて」解決策を提案していく。
ごく当たり前の流れなのですが、このコミュニケーションをさらに丁寧にできる人は、信頼を勝ち取れますし、市場を作れます。
ちなみに、明るくて愛想が良いなら、なおさらアドバンテージがあります笑
田舎に行くほど、閉じたコミュニティが多い反面、一度その輪に入るととても親密になれます。
どんなところにも飛び込んで行ける人は、どんな世界でも仕事が来やすいのは事実です。
トップランナーを目指していない人
デザイン業界の一線で活躍したいと考えているデザイナーは、田舎で独立は向いていないかもしれません。
満足できない可能性がある。
また、やりたい表現あっても実行できる業者が見つからなかったり、専門の施設が無いなどの物理的な問題で障壁があったりします。
人材も少ない
ライターやカメラマン・マーケターなど、様々な専門家が都市部に比べて少ないので、必要な人材、自分が求めるテイストが得意な人材が見つからなかったりします。
もちろん都市部から手配してくるという手もありますが、やはり予算的な理由で難しいことが多いのです。
その結果、もっとこういうものがやりたかったのになぁ。となってしまう可能性は大いにあります。
大都市と地方では、時間の流れもインプットの量も質も圧倒的に違います。
これからデザイン業界の最高峰へ挑戦するぜ!という若者は、やはり最高峰の環境に身を置いて、日々刺激に揉まれながら成長していくのだと思います。
田舎で独立が向いているのは、業界の競争からフェイドアウトした、のんびりとやりたい人たちに向いていると感じます。
簡単な実力チェック方法
田舎で独立してやっていけるか、とても簡単な方法チェックがあります。
というのも、地方では広告代理店という存在が少ない、またはいないので、地域内のデザイン案件の依頼がどこに回ってくるかというと、たいてい地元の印刷会社に依頼が行く場合が多いです。
印刷についても、田舎に行くほどネット印刷は認知されておらず、印刷会社が独占している状態といえます。
印刷料金を安くできるデザイナーがいれば、コスト優位を取れるのは言うまでもありません。
そして、デザインの質が印刷会社のクオリティに勝っていれば、なおさら優位です。
言い方はとても良くないですが、印刷会社の抱えている顧客をジャッカル出来る可能性が十分にあるのです。
実力チェック方法
地元の印刷会社を数社調べ、その印刷会社が手がけた過去の作品を調べてみます。
- 会社のwebサイト、SNS
- イベント等のポスター
- チラシ類
- 地元観光パンフ
- パッケージ
探せるだけ探して見てみましょう。それらの作品が地元印刷会社のデザイン部署のレベルとなります。
その地域にデザイン会社や個人デザイナーがいなければ、あなたのライバルは大体の場合印刷会社になると言って良いでしょう。(またはビジネスパートナー)
そしてそれらと同等以上のデザインが出来るのであれば十分です。
地域の印刷会社にあるデザイン部署の持つデザインスキルはどれほどなのでしょうか?
都市部の熾烈な戦いの中で叩き上げられてきたデザイナーの皆さんは負けないと思います。
実際に、私も田舎に引っ越してきて、いつもは地元印刷会社に依頼が行っていたポスターの仕事を代わりに依頼を受けたことがありました。しかも印刷も安く上がり、win-win。クライアントとは良い関係を結べています。
一つの目安にしていただければと思います。
最低限のスキルは早めに習得しよう。
ここまでを読んで、まだスキルが足りないと思った方は、早めに習得してしまいましょう。
自分の足りないスキルだけをピンポイントに習得するには、デザイン系ならデジハリ・オンラインがおすすめです。
地方では、外注に使える予算が少なく、何かと業務を兼業することが多いので1つのことを極めていくのではなく、ジャンルの幅を広げてスキルを取得していた方が良いです。
グラフィックデザイナーであれば、例えば、Illustrator・ Photoshopのスキルだけを圧倒的に極めるのではなく、Illustrator・Photoshopのスキルはほどほどに理解しておいて、その他に、
- wordpressで簡単なサイトを作れるようにしておく
- イラストを描けるようになっておく
- ライティングを学んでおく
- 写真を撮れるようになっておく
- マーケティングを学んでおく
などの選択肢が良いと思います。
まずは浅くでも良いので、色々なジャンルの見識を深めておくと重宝されます。
現在では、やはりweb制作のニーズがとてもありますので、個人的なおすすめはプログラミングやwebマーケティングの学習です。
プログラミングスクールならテックアカデミーが良いと思います。私も【worpressコース】を受講しました。
一口にグラフィックデザイナーと言っても、得意分野は人それぞれ。
どのようにポジションを取っていくかは、あなた次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました🐥